明日から開始される全日自宅待機では、医療・消防などで緊急性のある市民以外は基本的に外出禁止。ただし世帯につき一名は食料の調達やペットの散歩などの目的で最低限の距離を外出してもよいとのことです。
予期せぬ危機の渦中に日本からコロンビアに移動することになったのは、情勢が異なる社会におけるCOVID-19に対するリアクションを観察することができたという意味でとても貴重な機会でした。(というよりはまず国境封鎖直前に入国できたことに感謝)
日本ではニュースなどでいかに正しい知識に依拠しながら各自が自己防衛するかという点が繰り返し強調されていたのに対し、ここコロンビアでは「不要に外出してウィルスを広めるのはやめよう」「一致団結して危機に立ち向かおう」という呼びかけが目立つ気がします。
そこには知人談「コロンビア人はエゴイストだから他者を感染させるリスクについて無頓着、きっと手も洗わないしマスク着用もしない」という自国民の個人主義に対する不信のほかに、「経済格差が激しく医療体制に不備の多いこの国で路上生活者やベネズエラ人移民らが見捨てられてゆくのではないか」という危惧が強いように思います。
印象論と断った上で。感染の経路や進行度合いにタイムラグがあり一概に比較はできないのですが、コロンビアのケースほうが先の見えなさや感染することに対する市民の不安は大きいように思えます。
幸いなことに入国直後の外国人だからという理由で不当な(差別的な)扱いを受けたことはいまのところありません。感謝!
